2010年12月27日月曜日

流される力

 泉正人さんの経験を書かれた本。
 《思考信託》という考え方のマニュアル本。
 『行動』の裏にある『思考』をまねる=流される。
 結果を出している人には行動があり、行動の裏には必ず思考が隠されている。
 行動だけを真似しても、その人の様になれない。なぜなら、その人の行動には実績や経験があるから。思考をまねしていくことで、その人の経験を早く学ぶことが出来る。
 〔信託世間〕は、世間一般が認めているものに流されてみること。
 〔指南信託〕は、コーチや先生に流されてみること。
 〔思考信託〕のトレーニングとして前の2つを捉え、今までに自分ではない新しい世界を体験することで、成功体験をしてみる。
 身近にいる《トラスティ》・・・思考信託したい人、をみつけ、思考信託のフレームワークを実践することで、今までにないスピードで成長しましょうという内容でしょうか。
 意味のない〈我〉を通して失敗をくりかえす今時の私達に素直になることが大事だよと、そして、大人になったらトラスティになれる人物になろうよ!と。
 みんなで成長しようよ!!という啓発本に今日もはまっている私です。

女子高生ちえのMBA日記

 甲斐荘正晃さんの女子高生ちえシリーズ。
 今流行のドロッカー本に対抗か?なんて思って読みました。
 野球部のマネージャーがドロッカー・・・は読んでないです・・・・。
 MBAって、まったく畑違いの職業の私には、輝かしいキャリアに思えまして、頭の隅に入っていればいいかなあ位のものではあります。
 出来れば、現場監督の旦那に読んで欲しいですが。
 本自体は、読み進めやすく、解りやすかったです。
 専門用語自体も、主人公に合わせて、素人の私にも理解できる範囲です。
 実際の勉強においてはこんなものではないことは創造できますが。
 『黒猫ワンタ』の一口メモの解説も復習できていいです。
 マネジメントの本は色々ありますが、実際行動にどこまで落とせるかにかかっていますね。
 私のこの場合SWOT分析や、《孫子》への興味が今後実践と興味に続きそうです。

2010年12月14日火曜日

目からハム

 イタリア語通訳の田丸公美子さんのエッセイ集。
 タイトル『目からハム』は日本語の『目からうろこ』のイタリア語訳だそうです。なんともユーモアの感じる訳でしょうか。
 田丸さんの文章は、とにかく面白い。
 イタリア人の気質について、イタリア語の同時通訳としてのエピソード、イタリア人の友人達との関係などなど、今までの経験談・体験談を、ユーモアのわたに包みつつ、赤面することもストレートに楽しく読み進めることができる。
 私がシモネッタこと田丸さんを知ったのは、故米原万里さんのエッセイだったが、ロシア語の通訳であった米原さんが、シモネッタと命名するほどの(シモネタ)上手の田丸さんは、イタリア・イタリア人に憧れ、生粋の日本人気質のご自分を《イタリア化》してきたのではないでしょうか・・・。
 少なくとも、文章や、息子さんとのやり取りを読んでいると、そう感じる。
 著書『ドラゴン姥桜』のなかの親子関係も流石だが、この本の中のエピソードも笑える。
 現役で同時通訳を続ける著者の絶え間ない努力を感じ、真摯に向かう姿に脱帽し読み終えた。

2010年12月10日金曜日

空き家再生ツアー

 岸本葉子さん
 人気エッセイストの初の小説です。
 アラフォー!50代の女性が主人公の短編小説。
 私より少~し先輩のお話ですが・・・大切なのは一期一会ですね!!
 独身の、様々な事情を背負った女性達の話の中で、徐々に確信した言葉です。
 『袖振りあうも多生の縁』ですか・・・こんな言葉は今では死語になっていますよね。身体の一部がぶつかっただけで睨んで来るのが今時の反応ですから。
 それでも、この年齢になると分別もつき、配慮も身についてきます。私は未だに「そういうことかぁ」と後でうなずくってこともありますが。
 同じような境遇の人や、ともすれば知らずに済んだ事柄にぶつかったとき、この物語の登場人物のような反応は出来るか?とか、そういう対応もありか!とか、その一言を言わずにいられるあなたは「なんて大人なんだ!」とおもったり。
 来年の私の格言は『一日の怒りを忍びて、百日の憂いを免れる』ですから!!!

2010年12月9日木曜日

15分あれば喫茶店に入りなさい

 斉藤孝さんの効率・集中力倍増術。
 『喫茶店タクティクス』と命名した喫茶店での仕事術・勉強術の詳細を公表とのこと。
 隙間時間の使い方で、塵も積もれば何とやらということでしょうか。
 斉藤さんは、平均すると週に10回以上、30年続けているそうです。
 喫茶店の利用の仕方など、様々な対象別にかかれています。
 色々なことができるよ!と紹介しています。
 時間を区切って何かを行なう、ストッポッチの効用や周りの目があるからだらだらしない、自宅の書斎との区別や、必要最小限のもので気を紛らわされないなど。良い点を上げています。
 仕事の合間に喫茶店を使う人には、喫茶店で仕事や自分と向き合う、掘り下げるなどの必要を説いています。打ち合わせや勉強にも最適な空間で現に斉藤さんも『論語』の現代語訳を喫茶店でやりきったとのこと。
 喫茶店の使い分け、席の取り方など具体的です。
 私は主婦ですが、スタバやドトールサンマルクカフェもなく雰囲気のある喫茶店も近所にはないけれど・・・マックがあります!
 マックであとがきを書いていた斉藤さんに刺激うをもらい、パート帰りに自分の足元を確認し、心や頭の中を整理し、やる気のスイッチをオンにしていこうかなと思いました。

 
 

2010年12月7日火曜日

人の心をひらく技術~仕事と人生が変わる「聞き方」「話し方」

 ノンフィクションライターの小松成美さんの本。
 中田英寿、イチロー、中村勘三郎、そしてYOSHIKI、そして多くのアスリートのインタビューを実現しているインタビューのプロが、〈人の心を開く特別な技術はないけれど、人の心を開く術は存在する〉と今までの経験を書かれている。
 1ST:人の心をひらくマナー
     理解しあうために『聞く』
     そのためにはマナーとフラットな心が大切である。
     会話の主役はあくまで相手である。自分を解ってもらいたいではなく、どんな人にも必ず話したい    ことがあることを理解し、聞くことの楽しさを知ろう。
 2ST:会話を深めるスキル
     相手のタイプを見極める。
     『常識と観察眼』で言葉をすくい上げ、相手の心を想像しながら修正しながら、見極めていく。
     会話は、聞く人間の内面が問われる行為であり、いい聞き手になるには、自分を豊かにすること    が大切で、心の豊かさは「どれだけ好奇心を持っているかに正比例するのではないかと著者は     言っている。
 3ST:コミュニケーション力をあげる
     お互いが理解し合うには時間が必要だと承知すること。
     コミュニケーションのレベル、タイプと、コミュニケーションの質はいつもイコールではない。
     どんなレベルの話題でも、お互いが信頼でつながっていれば、それはかけがえのない人間関     係なのだ。
 《ブラックノート》なる自分の思いを隠すことなく書きとめるノートで、『自己内対話』すなわち自分の孤独と対話することで、自分を見つめ、自分が変わっていくことが大事なのだと書かれている。
 真摯に何かに向かう姿には、見る人読む人に心からの感動を与える、素直に感じ・自分を振り返る、足元をみることの大切さを学んだ。

それでも僕は結婚しない

 今や家電俳優として名高い、細川茂樹さんが長年の構想から生み出した処女小説。
 少し前に公開インタビューを見に行き、「これからこのような事を考えている」と話していた中の1つに、小説の発表があった。
 現実となり、「家電の情報やらためになる事が書いてある」と話していたので、読んでみた。
 家電については、家電のセールスマンが主人公というのでよく出てきたが、こんな家電もあるのか!と思う場面は確かにあるが、主人公の立場や感情表現にこの家電かぁー?
 どこそこに散りばめられた家電情報は、家電を知らないアラフィーには少ししつこかった。
 若い人たちには、そこから読み取る情報があるのかもしれない。
 恋人からの逆プロポーズから始まる物語。
 今時の人物像いっぱいのストーリー。
 結婚を真剣に考える若い女性は、登場人物 涼子 の姿に自分を重ねるのだろうか?
 上手くいくかどうかは、男性の懐の大きさに、違いない!!
 とうなずく、既婚・子持ち・アラフィー女性の意見です。

2010年12月4日土曜日

ステーキの横のクレソン

 市村正親さんの自伝エッセイ。
 生い立ちから俳優としての覚悟まで、前向きで、一貫した明るさを感じる内容です。
 市村さんといえば、篠原涼子の年の離れた旦那さんという紹介のされ方がありますが、演劇好きの中では、「劇団四季の市村さん」という覚えられ方が確かにありました。
 私も、四季の看板といった印象を持っていました。 
 とても尊敬し、大好きなご両親の思い出やご健在であるお母様への想いに感心し
 小さな頃の市村さんの一人っ子としての「一人っ子気質」の育ち方にうなずき、
 四季のなかで、様々な役を演じ、多くの大俳優・大女優と競演し、自分という役者を作り上げていった道のりには、今必要なことを自分なりに精一杯ぶつかっていく姿があってこそなのだと感じました。
 その四季の時代に鹿賀丈史さんと出会い、エリートで太陽の鹿賀さんはステーキ、それに対し、ステーキの横のクレソンは主役ではないかもしれないけれど、そこに欠かせない存在=それが僕と位置付けています。
 そんな言葉の数々を貰ったのは、四季の浅利慶太さん。
 人から何かを教えてもらうのであれば、待っていてはいけない=というのが市村さんの信条らしい。
 自分から浅利さんの懐に飛び込み、たくさんの教えを・言葉を貰ったと書かれています。
 その信条を貫き続けている市村さんだからこそ、輝き続けているのだと思えます。
 篠原さんと結婚し、かわいい息子さんとの代えがたい日々、穏やかな日常を垣間見ている感覚になります。
 生涯一俳優として演じていく覚悟を語り、出会いを大切にし、新しい自分にも向き合う市村さんのプロフェッショナルらしさを感じられる一冊です。

 
 
 

2010年11月8日月曜日

大いなる暗愚

 藤原正彦さんのエッセイは面白く楽しい。
 これは週刊新潮連載のコラム集。

 藤原家の子育ての著作を持つ美しい奥様の、この本における毒舌さながら、ご本人の自己表現の文章に抱腹絶倒しながら読み進める時間の楽しさで、一気に読み終わりました。

 「書くことは考えること」なのだ。カツンと本質にぶつかった時は幾何の問題でうまい補助線を引けた時のようにうれしい。・・・・・・とある。数学者らしい表現で思わず頷いた。

 初めて餃子を食べた高校2年生。そこから餃子が古今東西の料理中最高と思う生活に入り、奥様との初デートに餃子を選び、餃子の焼きあがるまでのつけダレの準備に奥様が感銘をうけたらしく、求婚に応じてくれたとする「用意万端を怠らない周到さ、食物に対する底深い愛情、なすべき仕事への驚嘆すべき集中力、などを印象づけられたのだろう。」という紹介の一文にチェック。

 口語に比べ、段違いに簡素で段違いに格調高い文語を知る幸せ・・・という一説にうなずく。

 ノーベル賞やフィールズ賞の獲得は、獲得の30年前までの教育や研究水準の高さを映しているという一説に日本のこれからを不安に思うのは私だけではないだろう。

 『国家の品格』の著者である氏が日本を憂う胸中に 私は、歴史に学ばない日本・日本の底力=文化を失うな!などを教訓として肝に銘じた。
 

 

2010年11月4日木曜日

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです。その1

 村上春樹さんのインタビュー集
 1997年からのインタビューまだ読み始めです。
 「ねじまき鳥クロニクル」「アンダーグラウンド」に関する。‘アウトサイダー’と題するインタビュー。
 「アンダーグラウンド」は地下鉄サリン事件の被害者への取材から執筆されたものであるが、インタビューの中でも加害者側のオウム真理教の信者に対してはどうなのかとの問いがある。
 現在進行中との答えであるが、若い信者たちに対し、チェッキング・システムが備わっていない、そういう査定基準みたいなものを彼らに与えるのは、小説家の一つの役目ではないかと話しています。
 「善き物語」という体験を。
 
 ここでは村上さんの真摯な姿を感じ、強い精神力の源が、彼にとっては走ることなのか・・・と。

池上彰の新聞活用術

 伝える力も売れ続けている池上さんの最新刊?
 情報収集の方法は、インターネット・テレビ・新聞とあります。
 2005年の統計では4人に1人しか新聞を購読していないそうです。
 どんな人が新聞を読んでいるか?仕事に打ち込み社会への関心が強いひと!
 そして、平均所得が一番高いのが「新聞派」だそうです。
 池上さんは何紙か比べる読み方を勧めています。それにより、数字の読み取り方や文章表現力、様々な視点、記者の姿勢・意識の違いが見えてくると。
 コラムや歌壇の一読のススメや投稿のススメもうなずけるものがあります。
 
 私にも知らない世界がたくさんあります。
 少しでも知識や社会的常識を身に付けたいと思う毎日ですが、日々の生活の中でそれにかける時間には制約があります。
 情報は求める者にやって来ると日々感じています。
 私自身は、情報を消化できる者になりたいと思っています。
 むかし、英語の苦手な私に「新聞の英語版を勧めてくれた人がいたナー」と思い出しました。
 アドバイスを大事にしていたら今頃は英語の翻訳前の本もよめていただろうに・・・。

2010年10月22日金曜日

洋平へ~君の生きた20年と、家族の物語

 佐々木博之さん・志穂美さんによる家族の本物語。
 洋平君は長男重度心身障害、次男ダイ君は高機能自閉症、三男航君は知的な遅れをともなう自閉症。
 字だけを追えば、深刻に受け止めてしまう・・・。
 でも、文章を読めば人間の持つ力の無限に気づかされる。
 小さな変化を見逃さない、そんな毎日を過ごすのが私自身にとっては理想だけれど。そんなことは無理だ。なぜなら、人間は間違いやすいから。
 物事の受け止め方も、考え方も、反応も、すべてに正解などはない。
 毎日毎日を大切に、周りの人を大切に。足元をしっかり見る。そして、命を大切にする。
 これが基本。
 そういうことをまたまた教えられた気がした。

 時期を共に本田美奈子さんのCDを聞いた。
 入院中に後から入院してきた岩谷時子さんに送ったアカペラの歌が収められた「ラストコンサート」
 最後のほうで本人の言葉が入っていた。自分のことだけを考えていてはいけないなーって、つらい闘病中の言葉が胸を打つ。
 洋平君もまた20歳でこの世を去った。
 お二人のご冥福をお祈りします。

2010年10月20日水曜日

そこまで言うか!

 西村博之さん・ホリエモン・勝間さんのTolkinng For 7Hours 実録版です。
 ピーターの法則を調べよう!
 簿記3級の勉強を子供に勧めよう!なんて、そうなんだ~と思うことがいっぱいでてきます。
 ・・・が、納得してはいけないんですよねー。
 自分で考える、ことが大事。
 「○○が言っていたよ」で物事を判断してはいけない。
 発言者で良し悪しを決めるのではなく、内容で決める。
 自分なりの幸せを見つける、そして人と比べない。自分比として考える!
 「結局、女はキレイが勝ち」にしても、読まないで批判している人はわかっていない人とは、すべての事柄に言えるんですね。
 理解できないおバカさんと3人がはっきり言っている。
 私も理解不能なことはいっぱいだけれど、自分の価値観に固執しない・ステレオタイプの幸せに疑問を持つ・仕組みを知るなどなど・・・。
 
 

2010年8月29日日曜日

若き日の友情

 辻邦生・北杜夫往復書簡
 2人はお互いが「幕賓」という存在だったのでしょう。
 学生時代から、13年に及ぶ文通はさながらお互いの切磋琢磨する姿、勇気付けあう姿、認め合う姿なのでしょうか。
 ただの読み手である私には、お二人が歩いた道のりの事実を、蜜月の日々を勝手に妄想していくだけです。
 私の前記の人脈術の本と平行して読んでいたので、本物の人脈に触れつつ、ノウハウを学ぶことが出来ました。
 本が出された時点では、辻邦生さんだけが他界し、北杜夫さんと辻さんの奥様佐保子さんが残されていた手紙・はがきが日にちごとに編集されている。
 パリと日本、航空便・船便など、今とは違う時間軸のなかで、遠く離れていても、深まる友情がただただ羨ましい。
 

一生モノの人脈術

 京大鎌田浩毅教授の本
 以前「一生モノの勉強方」を読んで、久々鎌田先生のノウハウ物を読みたくなりました。
 私自身は人脈つくりが苦手だと感じています。
 人に頼られるのが好きではなかった。というのが本音です。
 私自身は結構人にお世話になっています。と今は感謝しています。
 それは自分を振り返ることが少しは出来るようになった・・・年齢のせいでしょうか。
 けれど、人に頼られて嫌な気持ちがする人ってあまりいないように思っていまして。
 自分ひとりで生きている!生きていける!と思う自体があつかましいと、少し謙虚になってきました。
 これも年齢のせいでしょうか・・・。
 自分に有利なだけの人脈なんてつくれやしない!!というのがひしひしと感じられる本です。
 人の役に立ってなんぼ!!社会のためになってなんぼ!!ってことでしょうか。
 GIVEの5乗と勝間和代さんがよく言いますが、自分が人にしてあげられることを考えることがだいじなんですね。
 ということは、自分の得意分野を持つこと、知ることになって、つまりはスキルアップに繋がるというわけですね。
 自分の立っている足元をよく見て、自分の手が届く範囲の人から作り上げていくもの。
 人脈も勉強も人が介在するという意識をもって、日ごろからの関わりすべてが大切なんですね。
 時分が得意でなくても、得意な人を紹介する‘ハブ’って言う存在になってもいいわけですが、気を付けなければいけないのは、お互いがWIN・WINの関係であること
 どんな時でも、お得感を追求してはいけないわけです。
 人間関係の試行錯誤・・。
 迷ったときは古典に学べ!だそうです。
 

2010年8月24日火曜日

脳を活かす子育て術

 茂木健一郎さんの脳を活かすシリーズ?
 0歳からの宝探しと前置きがありまして、すでに息子は10歳なので、少し飛ばし読みしました。
 なんとなく、悔しくなってしまうような気がするので・・・。 
 6ステップからなり、小学校低学年までが対象のようで、遅かったか!!という思いがいっぱいでしたが、何か拠りどころになる言葉はないかと読み進めました。
 ありました!
 幼児期の記憶は脳が再生や編集を行なう点で、まだまだ未熟であるのだそうです。
 親が「去年はまだこんなに小さかったのに・・・」と感無量になっているのに、等の子供の反応が感傷的なところがこれっぽちもない、寂しさを感じてしまう場面ですが。
 時の経過とともに二度と起こることのない「思い出」
 だからこそ、儚いほど美しい一回性の尊さがあると茂木さんは書いています。
 すべては一回性の出来事であるがゆえに、脳内の長期記憶のアーカイブの中に深く潜り込んでいき、他の記憶と絡み合うことで、新たな人生の文脈がつくられ、自分というかけがえのない存在を形成していく。

2010年8月23日月曜日

スギハラ・ダラー

 手嶋龍一さんの世界。
 杉原千畝かのユダヤ難民の救世主。
 助けられた命が脈々と繋がっていく・・・。
 フィクションなのか・・・知識のない私にはわからないけれど、ナチスドイツに迫害されてもなお生き延びていく人々の波乱に飛んだ人生の中に、使命を全うしようとする強い意志に魂を揺さぶられる思いがしました。
 戦時中の混乱の中、したたかに生き抜く英知。経験を我が人生の糧とする決断。
 様々な情報を結びつける想像力と知識。
 羨ましい限りである。
 今もどこかで、情報戦は行なわれているのだろうナーと、のんびりムードの日本に一抹の不安を感じます。

東京島

 ちょっと前に読んだ。
 無人島ってシュチュエーションのなかで、自分をさらけ出す登場人物たち。
 自尊心と迷い、虚栄心と確信、様々な人間模様が織り成す虚の世界。
 映画ではどんななのだろう?
 原作の結末は、価値観の違う2つの社会を映し出す。
 子孫に繋ぐことの難しさ、危うさをふと思ってしまいました。

〈わかりやすさ〉の勉強法

 今流行の池上彰さんの第3弾?
 自分の疑問に気づくって、難しい・・・と私は思うんです。
 わかっているつもりでも、説明が上手く出来ないっていう事は、わかっていないんだと・・・知っています。
 でも、語彙の不足や最近は言葉自体が出てこない。
 そんなジレンマを感じながらも、勉強し直す必要をひしひしと感じています。
 新聞のスクラップは昔々からやっています!20年くらい前、東大教授の上野千鶴子さんが平安女子教授の頃の新聞掲載記事も残っています。でも、身になっているかといわれると・・・。
 ストック情報大好き!フロー情報大好き!です。
 アウトプットの大切さを池上さんも説いています。
 アウトプットできる情報もないけれど、こうしてブログに残すのもいいかなー。
 日記のつもり。文章修行のつもり。
 解りやすい文章をかけるようになりたいです。
 

2010年8月8日日曜日

私の場合 黒木瞳さん

 ケセラセラ・・・瞳さんの言葉。
 これは呪文ですね。人生において、力まず・分相応であることを肯定する言葉は、この言葉をおいてないのでは?
 努力をしているって!そうでなければ今を維持できないでしょう!
 本文で影の努力を告白していますが、それを感じさせない優雅さが彼女にはあります。
 これってなかなか手に入らない・・・。 
 羨むだけの私ではいけないなーと思わせてくれる何かがある文章です。
 

2010年8月7日土曜日

昆布たんけん隊②

 もう1週間がたっていますが、未だに余韻に浸っています。
 同行した料理人さんのブログを見つけて、毎日チェック!
 昆布たんけん隊の書き込みを、まだかまだかと待っています。
 私の受け取り方と違う思いを知りたいです。
 本物ってすごい!という感覚を子供に持ってもらいたい・・・。
 一生続ける仕事を選択してもらいたい。
 そんな思いもあります。
 親がレールを敷いてしまうのはどうか?と迷ったりもしますが、選択肢は多い方がいいし、親が子供に伝えられる事柄、「自分が知っていてよかったこと、知っていて人生にプラスになったこと、様々なスキル」は子供にとっては見えない財産ですよね。
 そんな思いを強くしたツアーでした。

ゆるい生き方

 本田直之さんの最新刊。
 書かれていることは一貫していて、自分のルールに則ったライフスタイルの確立です。
 でも、主婦はその中の少しのエスプリを夢心地に感じるのがやっと。
 自分の収入を自分のスキルアップに使える余裕を実感したいのが先決ですね。
 海の近くの田舎でのんびり暮らしているので、スピード感はないですが、日本の昔ながらのしきたりを無視は出来ません。
 住んでいる世界が違うんでしょうね。
 私は・・・みんな考えていることは同じと感じているので、同じようにジレンマを感じる読者はいるのではないでしょうか。

2010年7月30日金曜日

昆布たんけん隊

 下の息子と利尻、礼文に行ってきました。読売新聞社と味の素が主催する食育ツアーです。 
 日本の食文化「だし、うま味」それらをささえる「昆布」について学ぶものです。
 地元の子供たちとの交流、一流料理人によるレクチャー及びに実際の料理。
 大変実のあるものです。
 親子で学べる、そして体験する事のよさを味わえるものです。
 事前にどの方々が参加するのかがわからないため、料理人のすごさを十分に発揮しててもらえない
感はあります。
 私自身もすごくもったいなかったと思っているいる一人です。
 あれも聞けばよかった、これも・・・と思ってしまうのですが、これはきっと参加した母親たちはみな思っていることだろうなと感じます。
 日頃日本酒が好きな私は、「なんで、地元に近い利き酒の料理人の方に聞くことが出来なかったのか・・・」そして、歴史ある料亭のかたに、「なぜ、京都の料理について聞けなかったのか・・・」「独特の料理法についてきけなかったのか・・・」と自問自答を繰り返します。
 来年も参加したいと息子は言いますが、子供の言うことは刻々と変わります。
 そして何より、抽選に当たらなければなりません。
 今回の行程中の抽選会ではみごとにハズレタ運が、来年の参加抽選であたりますように!!
 
 

2010年4月24日土曜日

マイクロソフトでは出会えなかった天職

 キャリアって大切。
 それと同時に、階級感覚ってあるんだなと思います。
 資金集めのパーティって・・・中級階級には無縁・・・。
 疎外感を感じました。入ってみたいのはやまやまでもスマートには振舞えないかなア。
 セレブのチェンジメーカー。
 

世界一の美女の創り方

 ミス・ユニバース
 押しも押されぬセレブの仲間入りを果たす彼女たちの姿。
 ただただ勉強になります。
 日本の美が世界に認められる日を、確信的に思っています。
 でも。私は女の子を産んでいません。残念・・・。

「原因」と「結果」の法則

 ちょっとしたブーム?
 ジェームス・アレン
 思いは隠しておけるものではない。思いはまず、習慣となって形を持ち、その習慣は、境遇となって姿をあらわす。
 そうなんですね。

しがみつかない生き方

 香山リカさん。
 VS勝間和代さん!
 私は勝間派によってはいますが。
 自分身の丈を知るって、大事だと思います。
 今のIT中心の世界状況のなかで、起業のチャンスを狙う数・・・。
 自分の存在価値を求めて毎日葛藤する市井の人々・・・。
 何なんでしょうか。
 回りはわかってくれません。
 だって、価値観が違うから。
 それでいいんです。
 

何とかなるさ

 山崎直子さん
 無事の帰還本当によかったです。
 なんとなくマスコミの扱いが小さかったのが気になります。
 日本のマスコミの悪いところですね。
 家族のあり方や、英語コンプレックスなんて、いらない!って改めて思いました。
 対人間として、世界と渡り合える教養が大事!
 「星の王子様」みんなで読み直そうよ!って言いたいです。

2010年4月2日金曜日

空気は読まない 2

 空気への関わり方・・。
 流されない・負けない・かきまわす・染まってみる・変える
 色々あります。
 自分は何が出来るかナーと思いながら読んでました。
 生きるって色々だけど、それぞれあるし、一期一会を大切にしようと思います。
 自分を信じて・・・。

クラスでケータイ持ってないの僕だけなんだけど

 高橋章子さんの本です。
 2人の息子と1人の娘とのやり取りが書いてあります。
 生のコミュニケーションの大切さをもっと感じようよ!というあこさんの主張に、過激さよりも真摯な姿勢を感じました。
 なぜにきっぱりといえるか!について、
 物事に→‘優しい気持ちで対峙する・・・小ばかにした気持ちで世の中を観察していると、何もかもつまらなくなる。他への優しさは、生きることへの好奇心を刺激してくれる‘
 こういう姿勢ってすごくいいです。
 自分の発言に対して→完成された考えでなくてもう「考え中」の考えでいいんだ。自信を持って発言し、その発言に責任を持つことが大切だ。
 こういう姿勢ってすごくいいです。

「本気」になって、自分をぶつけてみよう

 小柴昌俊さんのほんです。
 私は戸塚洋二さんの本から、小柴さんの本を読みたいと思えました。
 師弟関係としてのすばらしさもありますが、1人の人間として、魅力的です。
 ノーベル賞候補だった戸塚さんが亡くなってしまったので、日本人のノーベル賞が増えたとのうわさがありますが・・・。
 まだまだ、知らない世界がたくさんあります。
 子供たちへの期待ばかりを膨らませてしまっている今日この頃を反省して、自分の世界を作らなければと思います。

2010年3月30日火曜日

カツマーになりたいけれど・・・

 大多数の人と同じなのだろうなーと思っていますが、スキルアップしたいけれどやりたいことが見つからない。人に教えたいけれど、それほどのものを持っていない。本を読んで、あやふやな知識はあるけれど、体系だっていないから、何の役にもたたない。
 努力すれば!できればやっている・・・。出来ないから悩む・・・。香山リカさんのご指摘通りの私ですね。
 なんで努力が出来ないんでしょうねー?それが解ればほとんど解決ですよね。
 こうしてくすぶっている一市民のなんと多いことだろうって思うんですけど。
 それも、この年になって納得できるのであって、若かったら「なんで私は認めてもらえないのか!」って思っていましたから。

2010年3月28日日曜日

USJ行ってきました

 初USJ
 ブックレット7と4を使って、家族4人で楽しんできました。 
 旅行の計画を立てるのは大好きですが、どうも強迫観念的になってしまう自分がいます。
 時間やチャンスを逃したくない!120パーセント成功したい!
 マップの書き込みやHPチェック、それでも初めての地では成功しないんですねー。
 私はスパイダーマンがよかったです。ジェットコースターには乗れないので・・・。
 夜のパレードの有料観覧席を取りましたが、いらなかった・・・。
 シュレックも面白かったかな。
 ジェラシック・パークのレストランのお肉料理はシナモンが苦手の人はやめておいたほうがいいようですよ!
 バック・ドラフトは列の後方よりも前方にいたほうがいいですよ。
 次に行ったら有効な回り方ができそうです。
 ブックレットが買えることが前提ですけどね。

読んだ本の紹介でも・・・

 「空気は読まない」鎌田實
 最近何かと話題の「弁当の日」この発案者の竹下和男さんとの関わりが巻頭にあります。
 弁当つくりに取り組めないでいる自分が、いつか子供から何かを見せられるのかナーと思ったりします。
 KYという言葉だけが、一人歩きをしている気がするのは私だけではないでしょうね。
 わざと読まない!そんな強さが大事になってきました。
 みんなに読んで欲しい本です。

正欲  朝井リョウ

 >作家生活10周年の著作。  大学生作家・サラリーマン作家と言われていた頃があったなと思う。  『正欲』  読み終わり考える。  読み取りの苦手な私は何が正しいのか?  作者の意図と違う感覚だと恥ずかしいと。  明日、死にたくない人の流れに乗るために思う。  このブログも登場人...