生い立ちから俳優としての覚悟まで、前向きで、一貫した明るさを感じる内容です。
市村さんといえば、篠原涼子の年の離れた旦那さんという紹介のされ方がありますが、演劇好きの中では、「劇団四季の市村さん」という覚えられ方が確かにありました。
私も、四季の看板といった印象を持っていました。
とても尊敬し、大好きなご両親の思い出やご健在であるお母様への想いに感心し
小さな頃の市村さんの一人っ子としての「一人っ子気質」の育ち方にうなずき、
四季のなかで、様々な役を演じ、多くの大俳優・大女優と競演し、自分という役者を作り上げていった道のりには、今必要なことを自分なりに精一杯ぶつかっていく姿があってこそなのだと感じました。
その四季の時代に鹿賀丈史さんと出会い、エリートで太陽の鹿賀さんはステーキ、それに対し、ステーキの横のクレソンは主役ではないかもしれないけれど、そこに欠かせない存在=それが僕と位置付けています。
そんな言葉の数々を貰ったのは、四季の浅利慶太さん。
人から何かを教えてもらうのであれば、待っていてはいけない=というのが市村さんの信条らしい。
自分から浅利さんの懐に飛び込み、たくさんの教えを・言葉を貰ったと書かれています。
その信条を貫き続けている市村さんだからこそ、輝き続けているのだと思えます。
篠原さんと結婚し、かわいい息子さんとの代えがたい日々、穏やかな日常を垣間見ている感覚になります。
生涯一俳優として演じていく覚悟を語り、出会いを大切にし、新しい自分にも向き合う市村さんのプロフェッショナルらしさを感じられる一冊です。
0 件のコメント:
コメントを投稿