2016年1月20日水曜日

命日

2回目の命日がきた。早いものだ。
忘れる日はないし、謝らない日はない。けれど、謝りながら上から目線の自分にガッカリする。
和也は私に期待していないだろう。期待することを諦めたのだろう。最初は期待していたのじゃないかと考えただけで、情けない。自分本意は直せないままだ。
結婚式で、友人達の席をお酌して回ってくれていた和也。
家に呼んだ時にほんとに来ちゃうぞ何て言っていた和也。
期待に応えないままにわかれになってしまった。
亡くなるときに、ダランとベッドから落ちた腕をとっさに戻した。意識が戻ってくれると期待した時間は一瞬だった。
頬や、おでこを、摩りつづけた時間は宝物だった。
お墓の前で泣かないなんて出来ない。

正欲  朝井リョウ

 >作家生活10周年の著作。  大学生作家・サラリーマン作家と言われていた頃があったなと思う。  『正欲』  読み終わり考える。  読み取りの苦手な私は何が正しいのか?  作者の意図と違う感覚だと恥ずかしいと。  明日、死にたくない人の流れに乗るために思う。  このブログも登場人...