2010年10月22日金曜日

洋平へ~君の生きた20年と、家族の物語

 佐々木博之さん・志穂美さんによる家族の本物語。
 洋平君は長男重度心身障害、次男ダイ君は高機能自閉症、三男航君は知的な遅れをともなう自閉症。
 字だけを追えば、深刻に受け止めてしまう・・・。
 でも、文章を読めば人間の持つ力の無限に気づかされる。
 小さな変化を見逃さない、そんな毎日を過ごすのが私自身にとっては理想だけれど。そんなことは無理だ。なぜなら、人間は間違いやすいから。
 物事の受け止め方も、考え方も、反応も、すべてに正解などはない。
 毎日毎日を大切に、周りの人を大切に。足元をしっかり見る。そして、命を大切にする。
 これが基本。
 そういうことをまたまた教えられた気がした。

 時期を共に本田美奈子さんのCDを聞いた。
 入院中に後から入院してきた岩谷時子さんに送ったアカペラの歌が収められた「ラストコンサート」
 最後のほうで本人の言葉が入っていた。自分のことだけを考えていてはいけないなーって、つらい闘病中の言葉が胸を打つ。
 洋平君もまた20歳でこの世を去った。
 お二人のご冥福をお祈りします。

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