ほぼ日刊イトイ新聞の山岸敏男先生のシリーズを読んで。
答えのでない問いに自分と息子なりの気付きのキッカケを見つける読書に励みました。
「ここかな?」と思う文章を、何度も繰り返して読み理解しようと試みました。
日常生活の中で「何でコンナコトしてしまうのだろう・・・」と、自分の行動に≪ト・ホホ・・≫感覚を抱き続けている自分に答えを見つけたかった。
口語文体で、問いかけるように書かれています。
社会学って、学校で習ったときにも、[理論的に考える・視点を変える・数字にしてみる]なんて印象があったけれど。
様々な研究や統計が出てきて、元々数字の苦手な私には無理な学問という思いがあったことを思い出しました。
けれど、真っ向勝負をしてみたくなった。
たしかに、『理論』がなければ何を観察したらいいのかを決められないですね。
一人ひとりの心に原因があると考える直感的な理解を心でっかちな考え方と著者は言います。
『心でっかち』な私の属する≪世間≫
世間は狭いとよく言います。
世間体という言葉っていい印象はないです。
いつも周囲の目を気にしている自分。
そして、それは私だけでない。
読書後に私に中でよく出てくるようになった言葉『予言の自己実現』
人々がある期待を持って行動すると、結局その期待通りの結果が生まれてしまうという事。
見回してみると世間の中で沢山見当たる。
ピグマリオン効果の例が分かり易い。
表題のしがらみとは、「社会を作って生きているってことは、その中ではあるしかたで行動せざるを得ない状態ができあがっているってこと」を表現する言葉だと書かれています。
「社会の中で私たちは自分の好きなように行動することはできない。」「みんながよってたかって、特定のしかたで考えたり行動したりするようにしている状態」という。「しかし、重要なのは、みんながそうした原理に基づいて行動をした結果、どんな環境が生み出されるかだ。」と。
いじめなどもその中にあると。
『社会』では、自分たち自身がまわりにあわせてとる行動が、結局は自分自身の考え方や行動や生き方をしばりつけることになる。
まさに今私の中のジレンマだ。
では、どうしたらいいの?と私は思う。
その答えは、昔なら、人里離れたところで生活するなんてことがあったと。
いや、この世間の中で生きていく方法が知りたいんですよ。
『世間』=『空気』
KYと言われてしまうのを怖がっている人々。
『世間』の上に『社会』がある。
『社会』には契約とか法律に基づいて作られているいろんな組織や制度が含まれているが、『世間』にはそうした意味のものは含まれてはいない・・・というところに目を向けようと。
「『社会』では、ちゃんと決まりとか法律を守っていさえすればいいんだから、ほかの人たちが自分のことをどう思うだろうかをいつもいつも考えている必要はないんだ。」
社会を理論的に理解して、そこで働いている原理を使って、『社会』で自分がどうしたらいいかを考えるんだ。
≪世間をうまくいきられないなら、社会でいきるようにすればいい≫
と言うのがまとめでしょうか。
今年は隣組の組長・・・世間にどっぷりつからなければならない。
愛想笑いやなんでもない会話への反発心はどうも顔に出るらしい。
困った。
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