2010年8月29日日曜日

若き日の友情

 辻邦生・北杜夫往復書簡
 2人はお互いが「幕賓」という存在だったのでしょう。
 学生時代から、13年に及ぶ文通はさながらお互いの切磋琢磨する姿、勇気付けあう姿、認め合う姿なのでしょうか。
 ただの読み手である私には、お二人が歩いた道のりの事実を、蜜月の日々を勝手に妄想していくだけです。
 私の前記の人脈術の本と平行して読んでいたので、本物の人脈に触れつつ、ノウハウを学ぶことが出来ました。
 本が出された時点では、辻邦生さんだけが他界し、北杜夫さんと辻さんの奥様佐保子さんが残されていた手紙・はがきが日にちごとに編集されている。
 パリと日本、航空便・船便など、今とは違う時間軸のなかで、遠く離れていても、深まる友情がただただ羨ましい。
 

一生モノの人脈術

 京大鎌田浩毅教授の本
 以前「一生モノの勉強方」を読んで、久々鎌田先生のノウハウ物を読みたくなりました。
 私自身は人脈つくりが苦手だと感じています。
 人に頼られるのが好きではなかった。というのが本音です。
 私自身は結構人にお世話になっています。と今は感謝しています。
 それは自分を振り返ることが少しは出来るようになった・・・年齢のせいでしょうか。
 けれど、人に頼られて嫌な気持ちがする人ってあまりいないように思っていまして。
 自分ひとりで生きている!生きていける!と思う自体があつかましいと、少し謙虚になってきました。
 これも年齢のせいでしょうか・・・。
 自分に有利なだけの人脈なんてつくれやしない!!というのがひしひしと感じられる本です。
 人の役に立ってなんぼ!!社会のためになってなんぼ!!ってことでしょうか。
 GIVEの5乗と勝間和代さんがよく言いますが、自分が人にしてあげられることを考えることがだいじなんですね。
 ということは、自分の得意分野を持つこと、知ることになって、つまりはスキルアップに繋がるというわけですね。
 自分の立っている足元をよく見て、自分の手が届く範囲の人から作り上げていくもの。
 人脈も勉強も人が介在するという意識をもって、日ごろからの関わりすべてが大切なんですね。
 時分が得意でなくても、得意な人を紹介する‘ハブ’って言う存在になってもいいわけですが、気を付けなければいけないのは、お互いがWIN・WINの関係であること
 どんな時でも、お得感を追求してはいけないわけです。
 人間関係の試行錯誤・・。
 迷ったときは古典に学べ!だそうです。
 

2010年8月24日火曜日

脳を活かす子育て術

 茂木健一郎さんの脳を活かすシリーズ?
 0歳からの宝探しと前置きがありまして、すでに息子は10歳なので、少し飛ばし読みしました。
 なんとなく、悔しくなってしまうような気がするので・・・。 
 6ステップからなり、小学校低学年までが対象のようで、遅かったか!!という思いがいっぱいでしたが、何か拠りどころになる言葉はないかと読み進めました。
 ありました!
 幼児期の記憶は脳が再生や編集を行なう点で、まだまだ未熟であるのだそうです。
 親が「去年はまだこんなに小さかったのに・・・」と感無量になっているのに、等の子供の反応が感傷的なところがこれっぽちもない、寂しさを感じてしまう場面ですが。
 時の経過とともに二度と起こることのない「思い出」
 だからこそ、儚いほど美しい一回性の尊さがあると茂木さんは書いています。
 すべては一回性の出来事であるがゆえに、脳内の長期記憶のアーカイブの中に深く潜り込んでいき、他の記憶と絡み合うことで、新たな人生の文脈がつくられ、自分というかけがえのない存在を形成していく。

2010年8月23日月曜日

スギハラ・ダラー

 手嶋龍一さんの世界。
 杉原千畝かのユダヤ難民の救世主。
 助けられた命が脈々と繋がっていく・・・。
 フィクションなのか・・・知識のない私にはわからないけれど、ナチスドイツに迫害されてもなお生き延びていく人々の波乱に飛んだ人生の中に、使命を全うしようとする強い意志に魂を揺さぶられる思いがしました。
 戦時中の混乱の中、したたかに生き抜く英知。経験を我が人生の糧とする決断。
 様々な情報を結びつける想像力と知識。
 羨ましい限りである。
 今もどこかで、情報戦は行なわれているのだろうナーと、のんびりムードの日本に一抹の不安を感じます。

東京島

 ちょっと前に読んだ。
 無人島ってシュチュエーションのなかで、自分をさらけ出す登場人物たち。
 自尊心と迷い、虚栄心と確信、様々な人間模様が織り成す虚の世界。
 映画ではどんななのだろう?
 原作の結末は、価値観の違う2つの社会を映し出す。
 子孫に繋ぐことの難しさ、危うさをふと思ってしまいました。

〈わかりやすさ〉の勉強法

 今流行の池上彰さんの第3弾?
 自分の疑問に気づくって、難しい・・・と私は思うんです。
 わかっているつもりでも、説明が上手く出来ないっていう事は、わかっていないんだと・・・知っています。
 でも、語彙の不足や最近は言葉自体が出てこない。
 そんなジレンマを感じながらも、勉強し直す必要をひしひしと感じています。
 新聞のスクラップは昔々からやっています!20年くらい前、東大教授の上野千鶴子さんが平安女子教授の頃の新聞掲載記事も残っています。でも、身になっているかといわれると・・・。
 ストック情報大好き!フロー情報大好き!です。
 アウトプットの大切さを池上さんも説いています。
 アウトプットできる情報もないけれど、こうしてブログに残すのもいいかなー。
 日記のつもり。文章修行のつもり。
 解りやすい文章をかけるようになりたいです。
 

2010年8月8日日曜日

私の場合 黒木瞳さん

 ケセラセラ・・・瞳さんの言葉。
 これは呪文ですね。人生において、力まず・分相応であることを肯定する言葉は、この言葉をおいてないのでは?
 努力をしているって!そうでなければ今を維持できないでしょう!
 本文で影の努力を告白していますが、それを感じさせない優雅さが彼女にはあります。
 これってなかなか手に入らない・・・。 
 羨むだけの私ではいけないなーと思わせてくれる何かがある文章です。
 

2010年8月7日土曜日

昆布たんけん隊②

 もう1週間がたっていますが、未だに余韻に浸っています。
 同行した料理人さんのブログを見つけて、毎日チェック!
 昆布たんけん隊の書き込みを、まだかまだかと待っています。
 私の受け取り方と違う思いを知りたいです。
 本物ってすごい!という感覚を子供に持ってもらいたい・・・。
 一生続ける仕事を選択してもらいたい。
 そんな思いもあります。
 親がレールを敷いてしまうのはどうか?と迷ったりもしますが、選択肢は多い方がいいし、親が子供に伝えられる事柄、「自分が知っていてよかったこと、知っていて人生にプラスになったこと、様々なスキル」は子供にとっては見えない財産ですよね。
 そんな思いを強くしたツアーでした。

ゆるい生き方

 本田直之さんの最新刊。
 書かれていることは一貫していて、自分のルールに則ったライフスタイルの確立です。
 でも、主婦はその中の少しのエスプリを夢心地に感じるのがやっと。
 自分の収入を自分のスキルアップに使える余裕を実感したいのが先決ですね。
 海の近くの田舎でのんびり暮らしているので、スピード感はないですが、日本の昔ながらのしきたりを無視は出来ません。
 住んでいる世界が違うんでしょうね。
 私は・・・みんな考えていることは同じと感じているので、同じようにジレンマを感じる読者はいるのではないでしょうか。

正欲  朝井リョウ

 >作家生活10周年の著作。  大学生作家・サラリーマン作家と言われていた頃があったなと思う。  『正欲』  読み終わり考える。  読み取りの苦手な私は何が正しいのか?  作者の意図と違う感覚だと恥ずかしいと。  明日、死にたくない人の流れに乗るために思う。  このブログも登場人...