2013年1月22日火曜日

下に見る人

 酒井順子さん
 「2人いれば人間関係は出てくるものだ」と研修で聞いた言葉が今でも耳の残っています。

 著者自身が内省する中で、明らかにしていった人間の根本心理といったことなのでしょう。

 様々な項目において、上下や同類と異種の関係を、著者自身を基準として書かれています。
 人ごととして書かれていないところが著者らしい。

 エンガチョ、敬語、ドリフなど同年代の私は「そうだったなー」と頷きます。
 
 〈みんなちがって みんないい〉
 〈世界で1つだけの花〉
  
 世の中の人すべてが、今自分が持っている価値観と同じモノを持っているのではないこと。
 年齢・立場・状況により、人は変わっていくこと。
 相手も同じ人間だっていうことの気づいて生活していくことが大切なのだろうなーと私は思っています。

 だって、通常の人間関係の中で、私が「嫌い」と思っている人が、私のことを「好き」なわけはないのですから。
 私が下に見ている人が居たとしても、その人が生活していく上で何の支障も来さないのが、日常の中の人間関係だとただのパート主婦は実感しているのです。

捨てない知恵

 石黒智子さん
 生活様式の変化が流れとして掴めます。
  
 それは著者が、毎日の生活を大切に、こだわりを大切に、過ごしてきた時間を積み重ねてきた
結果なのでしょう。
 何のこだわりも突き通せぬ、いや・・・こだわりを持たない私には到底行き着かない領域です。
 美的感覚のない息子にしてしまった現実を見る度に、深く反省。反省だけで終わってしまう私。

 モノを減らし、気に入ったモノを大切にする。
 そんな生活が出来ないのはなぜなのか?
 理由を求めて、〈読み物サーフィン〉状態の私。
 モノを減らせない、モノを活かせない、モノを使いこなせない。
 結局、こだわりを持つ自信がない・・・。
 自分に自信がないってことだろうと思うわけです。

 せめて、1つでも、私にもこだわれるところがないかと読むのですが、旦那の親と暮らし、居候状態、お皿1枚自分の好きなものを使うことも出来ない・・・こんな状況が頭の中で、妄想爆発へと向かわせるのです。

 台所は主婦の城!
 そんなセリフが頭の中でこだまします。
 私の城は何処に!!!!!

 日々葛藤の毎日の中で、「いいなー」のオンパレード。
 こだわるには財力も必要です。
 パートのお金を貯めて、いつの日か
 こだわりを実現する何かをみつけようと虎視眈々と目論む私です。

 こだわるには、知識も大切。
 毎日を真面目に生きていく中で、つけていく知恵や知識を大切にする。
 というのを再確認しました。
 

正欲  朝井リョウ

 >作家生活10周年の著作。  大学生作家・サラリーマン作家と言われていた頃があったなと思う。  『正欲』  読み終わり考える。  読み取りの苦手な私は何が正しいのか?  作者の意図と違う感覚だと恥ずかしいと。  明日、死にたくない人の流れに乗るために思う。  このブログも登場人...