2014年2月12日水曜日

掛け替えのない弟の死20

 あの時間に戻りたいと切実に思い、考える。

 道尾俊介さんの鏡の花を思い出した。
 読んだときはこんな事は思いもしなかった。
 けれど、現実と向き合う今、次元の中にもうひとつの世界があったら、弟と私はうまく関係を結べていたのかもしれない。
 今の次元の失敗を避けてまだ生きているのかもしれない。
 などと、真剣に想像してみたりする。


 想像してみてください。
 ビブリア古書堂の事件簿のセリフではないが、人の気持ちを想像するのは難しく、自分の思いがどうしても入ってしまう。
 思い入れは免れない。


 亡くなってしまった弟と行動を共にする話は、今の私の願いだ。
 

 今日は熱海桜を見に行こうと、昨日HPを見ていた。
 でも、私だけ行くのも。
 などと考えた。

 でも、弟と一緒なら行った。

 弟がやりたかった行動をとれるほどの器量もない私。
 どうすりゃいいんだ。

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