2014年2月17日月曜日

掛け替えのない弟の死22

 母に頼まれ、弟の写真を拡大した。
 

 母親の悲しみがどんどん胸に迫る。
 大事でないはずがない。

 何もできずにいる母に対して、優しい言葉も掛けられない私は、すでに弟の想いに沿っていない。
 以前「今母親が死んだら、俺は泣く。」と言っていた弟。

 あれからどれ位距離を縮められたかわからないが。

 親子の会話が最後になった母にどう言葉をかけられるか。

 
 「親子の会話がない血筋だと嫁に来た時に言われた。」と開き直った言葉を吐く母に気持ちの抵抗があるのは確かだ。
 けれど、弟にとっても、心残りであろう親子の関わりの淡泊さは私の課題である。

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