2014年3月29日土曜日

弟の死40

 まだまだ一人でなく時間は続きそうだ。

 弟の部屋の弟の布団を片付けたことも後悔し始めた。
 こんなことの繰り返しだ。

 ダニがわくなどと自分で言い始めて畳んだ。
 実際ダニはわくだろう。
 しかしそれがなんだというのだ。

 今さらながら自分の浅はかさを思う。

 弟の寝ていた布団に寝転んでもよかったんじゃないか。
 篠原涼子が演じた刑事みたいに。
 亡くなった場所ではないけれど。

 弟の残影が感じられたかもしれない。

 なんだか病的になってきているかも、私。

 私が見ていた弟は、私が勝手に作っている弟の姿なのだろうが、間違っているとは思わない。

 弟からすれば、弟の一部にすぎないのだろう。

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