悔しさに気持ちがとらわれてしまっている。
真面目に仕事をして、週末は一人で出かけていた弟。
遮光カーテンの中の生活は日常だったのだろうか。
仕事から帰宅し、父母のいる母屋へ入浴し、夕飯を食べに行く毎日。
そのあとは部屋に戻り、自分の世界にいた。
何を考えていたのだろうか。
こんな人生は望んでいなかったと言われるのが怖かった。
私(姉)のせいで、自由にできなかったと言われるのが怖かった。
私が結婚してすぐに、義理両親と住む婚家へ来た弟。
「いつでもおいで」というと「ほんとに来ちゃうよ」なんて言った。
けれど、婚家の親は不審な顔をしていて、私は縮こまっていた。
それから弟が来ることはなかった。
なんて姉なんだろうか。
自分の身を守るために弟を切ったのだ。
それからなのか、私は義理父母が嫌いだ。
弟の居場所を作る機会を自らの手で切ってしまった。
神経の細かい弟は私の心に気づいただろう。
そして、傷ついただろう。
私は本当に弟を傷つけてばかりだった。
2014年5月19日月曜日
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