葉室麟さんの時代小説。
『蜩の記』を読んだ後、読後の清々しさに魅了された。
『蛍草』も、武士の時代の日本人というイメージだ。
一本芯の通った人間の、読んでいて感銘を受ける描写に、‘日本晴れの読み心地!’と帯に書かれたキャッチフレーズがすとんと腑に落ちる。
主人公菜々のひたむきな姿は、この時代に大切にされていた日本人の心だろう。
登場人物たちの人物像や関係性はこに時代の世間の様子なのだろう。
主家の子供たちのあどけなさや素直さに心洗われ、奈々を想ういとこの姿に切なくなり、仇討ちを許された菜々の立会にスカッとしたり・・・。
読んでいても、「きっとなんとかなるんだ!!」と思えるのは気持ちがいいものだ。
2013年2月13日水曜日
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