2015年6月21日日曜日

火花


芥川賞の候補になった。
すごい。


「世間を無視することは人にやさしくない」
この言葉が又吉さんの本質ではないかと感じ、少し見方を変えた。

NHKの経済学番組の姿を毎週見ていると、物事に真摯に向かおうとする感覚がいいと思う。

静かなリズムの中で、響く重厚な音という感じ。

王道を行く人々だけが道を作るのではなく、小さな石ころにしか思われない市井の人々の存在こそが枝葉を本筋にしていくのだとエールを送ってくれているように感じて読み終わった。

存在意義。
多くの名もなき人々は何を残せるのか。
弟の生きたあかしをどうしたら残せるのだろうか。

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