2016年5月5日木曜日

NHKドラマ「最後の贈り物」に期待しながら観た

 弟が亡くなってから自分勝手に想いを膨らませてきた。
 自分の浅はかさや考えのなさを言葉に置き換えることができずに今も生きている。
 後悔ばかりの想いを覆ってくれる言葉などないのに。
 弟が亡くなったことで、死というものがすごく身近になり、先が見えないし、想像もできなくなった。
 10年後にどうなりたいかなんて、考えられない。
 人は必ず死ぬのに向き合うのは難しいし、向き合いきれないまま自分や大切な人の死を体験
 する。
 もっと話したかった。
 一緒にお酒を飲みたかった。
 家に呼びたかった。
 情報をもらいたかった。
 うんちくを聞きたかった。
 知識を教えてほしかった。
 気持ちを確かめたかった。
 こうしてほしいと言ってもらいたかった。
 ダメ出しをしてほしかtった。

 楽しい時間があったと言ってほしかった。

 自分本位でしか考えられない私にはきっと弟を理解しきれなかった。
 繊細な心に気づくことはできないままだった。
 申し訳ない。
 私は弟の一番の理解者でありたかった。

 大事な人を亡くした後どう向き合ったらいいのか、大事な人はどう思っているのかなんて
 分かるはずもないけれど、一般論が知りたかった。
 
 ドラマの最後に「人は死んでしまっても、意識は残る。」
 「思い続けていてくれるから、今でも温かい気持ちいられる」
 私にとって寄り添ってくれる、救ってくれる言葉に出会えた。
 涙を流して、悲しい気持ちを少し軽くできた。
 
 

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