あの時の判断は独断的だったのかもしれないと、急に思った。
もうやめてくださいと発した自分の声は、本当に自分の想いだったのかと不安になった。
母にも父にも意見を求めず、医療者側の考えを代弁してしまったのではないか。
もう戻ってこないととっさに判断してしまった。
本当に心電図はフラットだったのか?
呼吸をしていなかったのか?
今となっては思い出すことさえできない。
あきらめるのが早すぎたのではないか?
でも、医療者側の必死さはもう感じられなかった。
疲れ切った雰囲気の中で、弟の目はうっすらと開かれているように見え、
肉体を痛めるのが不憫に思えたのかもしれない。
それでも、こうして受け入れられず、あきらめきれずに今も
どうしてと自問している。
2015年4月5日日曜日
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