前へ進めない。
何も新しいものに興味をもてないし、見る気にならない。
自分がどうしたらわからない。
自分のできるであろう事柄以上のことをする覚悟もないから思い浮かばないのだろうか。
弟がいたということが薄れていってしまうのが怖い。
何も残さずに逝ってしまった。
映画を撮りたいと言っていた。
遺された花や景色の映像を見るたびに切ない気持ちが重なって、形にできなかった弟の無念を考える。
しょうがないと思っただろうか。
意識が薄れていく中で、何でと思っただろうか。
俺死ぬのかと思っただろうか。
両親の話を聞いていると、専門職の私からは考えられない程、安易に考えていた。
私は処置室で見た弟の顔で、すでに帰ってこないであろう事実を確信してしまった。
弟の車に乗る。
戻ってこない事実が胸にせまる。
2014年2月8日土曜日
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