柳田邦男さんの『犠牲・サクリファイス』
何か救いがあるかもしれないと読み始めた。
11日間そばに居られた間が私にはなく、死亡宣告前の対面時間の短さが思い起こされた。
こんなものなのだろうか。
看護師である自分の浅はかな思い込みで、蘇生できたかもしれない弟を見殺しにしたのではないかと、恐ろしさで頭がいっぱいになる。絶対に助けたい気持ちがあったのかと。
心電図がまっすぐだったのは私の見間違いだったのではないか。
亡くなる前に何もしてあげなかった。
あんな機械だらけの救急室で死亡宣告なんて。
死後の処置を一緒にできなかった。希望すればできたかもしれないのに。
後悔やすまなさでいっぱいだ。
死んでしまったのに何を説明されても仕方がないと、質問もしなかった傲慢な自分は
親の初動や説明ができない事に対して不満を抱いていた。
なんて身勝手な人間だろう。
弟の対して言い逃れができないことをしていた。
もういない弟に許してもらうこともできない。
一生考え続ける。
2014年3月3日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
正欲 朝井リョウ
>作家生活10周年の著作。 大学生作家・サラリーマン作家と言われていた頃があったなと思う。 『正欲』 読み終わり考える。 読み取りの苦手な私は何が正しいのか? 作者の意図と違う感覚だと恥ずかしいと。 明日、死にたくない人の流れに乗るために思う。 このブログも登場人...
-
本を読めるようになってきた。 桐野夏生さんの『だから荒野』 荒野を選んで生きてきた老人の言葉に、弟を重ねた。 弟が選んで生きてきたんだと思うことができた。 私にとっては荒野そのものの弟の一生。 私や親が干渉することを拒んできた弟の生き方だった。 それを...
-
心の中に何かが溜まっていく。 心臓マッサージを続ければ心臓が動いたかもしれない。 医者の言葉に対し、諦めが早かったのかもしれない。 私が可能性をつぶしたのかもしれない。 どんどんその思いが大きくなる。 気持ちが後ろ向きで涙があふれてどうしようもない。 ...
-
幸せの実感ってなんだろう。 今私にとってどの時間が幸せなのか。 息子の笑顔? 自分の行動基準が分からなかったり、何やっていたのか思い出せなかったり。 靄の中にいるみたい。 知人が日帰り入浴に誘ってくれたが、きっと取り留めのない思い出話や後悔話にな...
0 件のコメント:
コメントを投稿