柳田邦男さんと香山リカさんの対談集
東日本大震災を挟んでの対談になり、日本人全体が大きな転換を迫られた事柄が起こった。
3.11後の世界をどう生きるか?とよく問われるようになったが、‘生きづらさ’の解決は‘生きなおす機会として捉えることが大切だと締めくくられている。
生きづらさの根底にあるものとして、生き物としての原点〈自分で行動を起こして何かを獲得する喜びと幸せ〉に気づくことが必要と結んでいます。
『何者』かにならなくてはいけない、人と違う何かを持たなければいけない、効率的に物事を進めなければいけない、夢を持たなければいけない・・・。
追い詰められていく現代人が思い込んでいる事柄だ。
他人と比べる必要はなく、人から与えられるものではつまらない。
生と死について、父親をなくしたばかりの香山さんの体験や、グリーフ・ケアにも造詣の深い柳田さんの持論は、誰もが迎える『死』を人生をより善いものにするものとしてとらえるためのヒントをたくさんふくんでいる。
亡くなった人を忘れないことが一番の供養になると思う。
その人が見えなくても、思い出を身近な人と語ったり、思い出すことでより近くに感じることもあるのではないか。
『2.5人称の視点』とは、柳田さんが推奨する医療者としての立場だが、
これは医療の現場だけでなく、世間一般でも必要なのではないか?
東日本大震災ご、復興という言葉が何もかも許されるキーワードになっていた感があるが、
前の通りに戻すのが復興ではなく想像力を駆使することで想定外などという言葉に惑わされずに未来を見据えることが大切なのだろう。
悲しみと向き合う時間の大切さも・・・。
悲しむ権利も保証することも大切です。
生きなおすためのヒント。
「私は何のために生まれてきたのだろう」私自身もよく頭に浮かぶフレーズ。
哲学者でもわからない問に悶々とするのはやめて、心を開いて、今をしっかり生きる。
誰の人生でも、棺桶に入るまでどんなことが起こるかわからないものだ。
2013年2月8日金曜日
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