イタリア語通訳の田丸公美子さんのエッセイ集。
タイトル『目からハム』は日本語の『目からうろこ』のイタリア語訳だそうです。なんともユーモアの感じる訳でしょうか。
田丸さんの文章は、とにかく面白い。
イタリア人の気質について、イタリア語の同時通訳としてのエピソード、イタリア人の友人達との関係などなど、今までの経験談・体験談を、ユーモアのわたに包みつつ、赤面することもストレートに楽しく読み進めることができる。
私がシモネッタこと田丸さんを知ったのは、故米原万里さんのエッセイだったが、ロシア語の通訳であった米原さんが、シモネッタと命名するほどの(シモネタ)上手の田丸さんは、イタリア・イタリア人に憧れ、生粋の日本人気質のご自分を《イタリア化》してきたのではないでしょうか・・・。
少なくとも、文章や、息子さんとのやり取りを読んでいると、そう感じる。
著書『ドラゴン姥桜』のなかの親子関係も流石だが、この本の中のエピソードも笑える。
現役で同時通訳を続ける著者の絶え間ない努力を感じ、真摯に向かう姿に脱帽し読み終えた。
2010年12月14日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
正欲 朝井リョウ
>作家生活10周年の著作。 大学生作家・サラリーマン作家と言われていた頃があったなと思う。 『正欲』 読み終わり考える。 読み取りの苦手な私は何が正しいのか? 作者の意図と違う感覚だと恥ずかしいと。 明日、死にたくない人の流れに乗るために思う。 このブログも登場人...
-
手嶋龍一さんの世界。 杉原千畝かのユダヤ難民の救世主。 助けられた命が脈々と繋がっていく・・・。 フィクションなのか・・・知識のない私にはわからないけれど、ナチスドイツに迫害されてもなお生き延びていく人々の波乱に飛んだ人生の中に、使命を全うしようとする強い意志に魂を揺さぶ...
-
母に頼まれ、弟の写真を拡大した。 母親の悲しみがどんどん胸に迫る。 大事でないはずがない。 何もできずにいる母に対して、優しい言葉も掛けられない私は、すでに弟の想いに沿っていない。 以前「今母親が死んだら、俺は泣く。」と言っていた弟。 あれからど...
-
お互いの不幸があってから会うこともなかった友人を誘った。 自分のひがみ根性との戦いに勝った。 旦那さんが出世して年収が上がった友人に、羨ましさが先立って声がかけられず、そういう間に不幸が重なって、喪中はがきのやり取りだけになっていた。 そんな中で、息子の受験失...
0 件のコメント:
コメントを投稿