自由になったと思わんか?
そんな風に思った気がした。
弟がなくなったとき、アンビューマスクを押され、心マッサージをされていた弟が、帰ってこないと確信してしまった瞬間、私は弟の苦悩を思いそう自分が勝手に考えた。
勝手な考えだと今思う。
理解のある姉でありたかったけれど、本心も聞き出せない浅はかな姉でしかなかった。
NHKの番組で直指庵を詣でる人たちの苦悩を書いたノートの内容の中に一瞬出た「もっと話したかった、姉さんと」という書き込みに胸を突かれる思いだった。
そうなんだ、もっと話したかっただけなんだ。
私の後悔はそれに尽きる。
わかったふりをし続けて、何もわからないまま会えなくなった。
馬鹿な姉だ。それだけだ。
2015年5月4日月曜日
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